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難治性C型慢性肝障害に対するフコイダンの可能性

インターフェロンの使えない患者の福音となるか?

財団法人琉球生命済生会琉生病院院長 仲宗根和則先生

C型肝炎ウイルスのRNAサブタイプ1b型高ウイルス量の感染では、将来発生する肝細胞ガンを阻止する目的で、インターフェロンによる抗ウイルス療法を長期にわたって実施する必要がある。

しかし同サブタイプは、大多数を占めるにもかかわらず、最近までウイルスの完全駆除率が2〜5%という惨櫓たる結果であった。患者の高齢化や重大な副作用、高額になる費用や医療保険上の制約(肝硬変は適用外)等も、治療を妨げる要因になっている。

今回、私はインターフェロン無効例の慢性C型肝炎9例、適用外の肝硬変6例(肝細胞ガン2例を含む)、合計15例に沖縄モズク由来のフコイダンを約1年間投与し、ウイルス量の減少を伴う免疫賦活作用を示唆する成績を得た。

フコイダン内服2〜4カ月後に、一度減少したウイルス量が再上昇する時期があるが、服用価値を越えることはなく、波打ちを繰り返しながらゆっくりと減少する。

近々新薬が上市される予定であるが、C型慢性肝障害の治療現場はまだまだ手詰まり感が強いのが実情なので、「フコイダンの抗ウイルス作用が果たして本物か?」「フコイダンの機能性は消化管内の非特異的免疫反応を介するのか?」等、その機序についての考察も興味深い検討課題である。

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