
フコイダンを用いた臨床例
医療法人社団三和会あさひ医王クリニック院長 上野紘郁先生
進行ガンや再発ガンの治療には、医学の進歩にもかかわらず有効な治療法がない。このことがガンに対する恐怖心を抱く基になっている。その固定観念を持ったガン患者は精神的に鬱状態になったり、不安神経症に陥り、ガンの治療にとって不利益をもたらすことになり、それが現代の保険診療だけでは完治し難い理由の一つとなっている。
現在使用されている抗ガン剤の有効性は、ガンの縮小効果よりは、むしろガン患者の延命効果しか期待できないのが現状である。抗ガン剤は、手術前後の補助療法や手術後の再発予防に効果を期待して使用されており、進行ガンや再発ガン、さらに末期ガンに対して完治し得る抗ガン剤はなく、他に有効な手段がないために気休めに投与しているのが現状である。
一方、近年になって代替医療が台頭し、年々広く認知されて色々な治療法やサプリメントが開発され、テレビや健康雑誌に宣伝されたり、薬局や健康食品店に並べられ、組織販売も行われるようになった。患者さんは藁をもすがる気持ちで色々なサプリメントを求め飲み、さらにガン患者さんの60〜90%が何らかの代替医療を利用していると言われている。とくにサプリメントは手軽に入手できるため、よく利用されている。
私は今回、沖縄モズク由来フコイダンをガン患者に投与し、その臨床効果を観察したので報告したい。特に進行ガンの患者は栄養も悪く、体力も免疫力も低下し、そしてガンに対抗する体内のガン監視機能や治癒力が低下しているため、治療が有効に進まない。ましてや高齢者に放射線治療や抗ガン剤治療を行っている場合は、骨髄をはじめ全身が衰弱しているため、免疫細胞の増加が悪く、免疫力も上がりにくい。
かような病状の場合は、先ず胆ガン生体の体調を整えるためにも、多機能な機能性食品であるフコイダンを投与することは、目的に沿うことがわかった。フコイダンはその多様な機能によって健康回復機構を刺激し、ガンからの回復をうながす機能性食品として有用性が高い。今後の更なる研究が期待される。
